マンション住まいで「自宅避難」となった場合、食事の準備に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
いくらローリングストックしていても、電気やガスが止まったら使えない…なんてことも。
この記事では、そんな不安を解消するために、ローリングストックした食品を活用できる「ポリ袋調理法」をご紹介します。
カセットコンロとお鍋があれば、温かいご飯や蒸しパン、簡単なおかずまで作れるんです!
「停電したら、何を食べるの?」
大きな地震、そして停電。
そんな非常時でも、お腹はしっかり空いてきます。さて、何を食べればいいのでしょうか?
避難生活が長引くほど、普段の食事が恋しくなります。温かいスープを一杯飲むだけでも、心がホッと落ち着きますよね。
でも、備えていた食材も、電気や火が使えなければ調理できないことも。冷蔵庫の中身も、時間が経てばダメになってしまいます。
そんな不安を少しでも減らすために、今回はポリ袋を使って「火を使わずに調理する方法」をご紹介します。

停電したらどうしよう…。何を食べたらいいんだろう?



あわてないことが大事だよ。まずは冷蔵庫を開けずに、状況を整理してから動こうね。
ポリ袋調理に必要な道具|これだけあれば大丈夫!
停電時、どうやって調理をすればいいのでしょうか。ガスも止まっていることが多いはずです。
そんな時でも、温かい食事がとれるだけで、気持ちはホッと落ち着きますよね。
そこで今回は、「ポリ袋調理」に使える基本の道具セットをご紹介します!
カセットコンロ(+ガスボンベ数本)
深めの鍋・フタ付き
耐熱ポリ袋(アイラップなど)
水(調理・湯せん用)
平皿(鍋底に入れるため)
軍手・鍋つかみ(火傷防止)



特別な防災セットじゃなくて、キッチンにいつもある道具で十分なんだよ。
基本の調理4選|カセットコンロ+ポリ袋でできること
自宅にカセットコンロはお持ちですか?ガスなんて怖いなぁと全てIHにしています?
私は冬の鍋で自宅で使用しています。停電した時も実際にお湯を沸かして使っていたので、本当に災害時の良きパートナーです。では、基本となる調理を今回はご紹介しようと思います。実際に自宅で調理した様子で、見苦しいかもしれないのでごめんなさい。
① まずはここから|お湯を沸かす
ガスの火が鍋底からはみ出ないように注意しながら、お湯を沸かしてみましょう。
火力にもよりますが、10分ほどでしっかり沸騰しましたよ。





お湯があると、インスタントスープもお味噌汁も作れるね。



必ず換気してね。使っている間は、その場を離れないことも大事だよ。
② ごはんを炊く(ポリ袋炊飯)
非常時でもしっかり主食がとれるように、まずはご飯を炊いてみましょう。
無洗米であれば、洗う手間がなく災害時にもとても便利ですが、今回はあえて普通のお米を洗わずに炊いてみました。実際に食べてみた体験も含めてご紹介します!
材料:米1合、水200ml
🔥 調理時間:30分加熱+10分蒸らす





ポリ袋の空気をしっかり抜いて閉じるのがポイントだよ。
今回は無洗米じゃないけど、ちゃんと美味しくできたよ!
③ 蒸しパンを作る(ホットケーキミックス使用)
ご自宅にホットケーキミックスはありますか?買い置きしていたり、使いかけが残っていることも多いですよね。
パンを一から作るのは大変ですが、蒸しパンならとっても簡単。ホットケーキミックスがあれば、ポリ袋だけで調理できるので防災用にもぴったりです!
材料:ホットケーキミックス150g・牛乳(または水)150ml・サラダ油20g
🔥 調理時間:20〜25分加熱


④ パスタを茹でる(湯せん調理)
長期保存できる乾燥パスタは、非常時にも心強い味方です。
でも、実際に調理しようとすると「たっぷりの水が必要…」と悩んでしまいますよね。
そこでおすすめなのが“水漬けパスタ”。乾麺を30分ほど水に浸してから、表示時間の半分だけ湯せんすれば、ちゃんと美味しく仕上がります。非常時でも、手軽にパスタが食べられますよ!
- 材料:パスタ(半分に折る)・水100ml・塩少々
🔥 調理時間:5〜8分加熱(表示時間の半分)





茹でる前に水を捨てても、茹でたあとに捨ててもOK。
ソースを混ぜる前に、しっかり水を切っておこうね!



暑い時期は火を使う時間を減らせるから、この方法はうれしいね🎵
ガスボンベの使用量も計測してみた
今回の調理で、実際にガスボンベの使用量がどれくらい減るのかを測定してみました。
手順にもたついたり火力が強すぎたりして、予定よりも多く使ってしまいましたが、災害時のリアルな状況に近い記録だと思います。
これから備える方の参考になれば嬉しいです。
今回の3品調理(計50分)で、ガスは合計51g使用しました。1本250〜260g前後のボンベなら、4〜5回分の調理が目安になります。


これだけは気をつけて!安全にポリ袋調理するために
ガスコンロを使った便利なポリ袋調理。でも、ちょっとした油断がケガや失敗につながることも。
安全に調理するために、あらかじめ知っておきたい注意点をまとめました。
火の元に注意
小さなお子さんがいる場合は手の届かないように
短時間でも火の本から離れない
火傷に注意して扱う
熱いお湯の跳ねに注意
ポリ袋が直接鍋底に触れないようにする(袋が破ける可能性があるため)


まとめ|やってみることで“自信”が備
災害時の調理なんて、なかなか想像しづらいものです。
「ポリ袋調理って何?」と思っていた方も、実際にやってみると意外と簡単だと感じたのではないでしょうか。
水を使わず、汚れ物を減らすという視点で考えると、非常時の調理にも幅が出ます。
今回は、主食となるご飯やパン、パスタを中心にご紹介しました。
ポリ袋調理は、お子さんと一緒に試してみるのもおすすめです!



作ってみたら、思ってたよりずっと簡単だった〜!
これなら、できそう。ちょっと自信ついちゃったかも♪



食べることは、生きるための基本だよ。
あったかいごはんがあるだけで、元気も湧いてくるからね!
今回使った道具まとめ
今回使った道具は、特別な防災グッズではありません。
普段からキッチンにあるものばかりで、すぐに用意できるものです。
カセットコンロを毎日使っているわけではありませんが、ポリ袋は耐熱性のあるものを選ぶようにしています。
なかでも「アイラップ」は湯せん調理にぴったりで、我が家の定番です。
・耐熱ポリ袋「アイラップ」→ 湯せん調理にぴったり!
・イワタニのカセットコンロ → 安定・信頼の定番モデル
・ポリ袋調理の本 → 初心者にもわかりやすいレシピ付き