今から始める“ふだんの防災”|ムリなく備える暮らしの見直し術

防災グッズの前で並ぶPOPPOとまんボ。日常から備える防災のイメージ

「特別なことは、何ひとつなし
ふだんの生活にちょっと足すだけで、“わが家の防災”は始まります。
防災は、誰にでもできる“ちょっとした工夫”の積み重ね

この記事では、日常生活の中でできる“無理のない防災”の始め方を、ざっくりご紹介します。
各テーマごとに詳しい記事もあるので、気になるところから読んでみてくださいね。

目次

🏠 普段の生活こそ“防災の入り口”

毎日の生活が平穏に送れていること、それ自体がとてもありがたいことだと気づける瞬間は、意外と少ないものです。
スマホひとつで調べ物も買い物もできる便利な現代では、“当たり前”の中にいることすら忘れてしまいがち

でも、非常時にはその“当たり前”が一気に失われてしまうかもしれません。
だからこそ、普段の暮らしの中に、そっと防災を組み込んでいく——そんな「ゆるっと備えるスタイル」を、POPPOは実践しています。

まんボ

考えてみると、普段の生活って便利だよね〜。
スイッチひとつで明るくなるし、水だってジャーっと!

POPPO

非常時は、その“当たり前”がなくなるんだよ。だからこそ、“ちょっと先の自分を助ける準備”が大切なんだ。


水|命を守る最優先アイテム

マンション暮らしでは、水の確保が特に重要です。停電すれば断水も起こりやすく、階段で水を運ぶのは想像以上の重労働。
飲料水・生活用水の2種類をどう備えるか、現実的な方法を考えてみましょう。

マンションでは停電=断水になるリスクも

マンションの水は電気で汲み上げられています。災害時には停電になることが多く、停電となれば断水に直結します。マンションで自宅階まで水を運ぶのは本当に大変。できるうちに自宅で備えるのは、やっておくべきことです。

水の備え方のポイント

闇雲に備えても大変なだけ。場所もとるし、管理も大変です。そして、災害時に常温のペットボトルの水を飲めるのでしょか?

長期保存水(5年保存)+普段使いのペットボトル水の回転備蓄

普段から常温の水を飲む習慣をつけておくと◎

POPPO

POPPOのやり方は、長期備蓄用で管理の手間を少なくする➕普段使い用で回転させてるよ。
コーヒーばかり飲んでたけど、水を意識して取るようにしたんだよ。

関連記事|災害時の水の備え方の記事はこちら

《水の備蓄は何L?階段生活でわかったストックの現実》を読む →

トイレ|「使えるうちに」備えておく

トイレは、非常時にも我慢できない最優先の生活インフラです。災害時でも安心して使えるように、“使えるうちに備えておく”ことが大切です。
いざという時に困らないために、今のうちから準備と確認をしておきましょう。

停電・断水時は水洗トイレが使えない

タンクレストイレは電気で水を流すため、停電時には使えなくなります。
一見使えそうなタンク付きのトイレも、実は排水に電力が使われている場合があり、特に高層マンションでは流れなくなる可能性があります。
これは意外と知られていない大事なポイントなので、ぜひ覚えておいてくださいね。

簡易トイレ:家族人数分+数日分を目安に備える

トイレットペーパー:通常より多めにストック(停電時の供給不安に備えて)

ゴミ袋:排泄物の処理に使うため、消臭機能つきがおすすめ

まんボ

昔、停電になった時にトイレ使っちゃったことあるんだよね〜。
流しちゃダメって知ってからは、逆に怖くて使えなくなっちゃった…!

事前に「使って慣れておく」ことが重要

非常用トイレは、ただ持っているだけでは不十分。一度でも使っておくことで、いざという時に焦らず対応できます。
実際に使ってみることで「準備して良かった」と実感できるはずです。

トイレへのセットの仕方

使用感

排泄後のゴミの始末の仕方

家族での使用量の把握

POPPO

うちはマンションの設備点検で停電がある日を、“非常用トイレのお試しデイ”にしてるよ。
決まった機会があると、ちゃんと使ってみようって気持ちになるんだ〜。

関連記事|災害時のトイレの記事はこちら

【災害時のトイレ問題】簡易トイレの備え方と快適に使う工夫


食料|“買いに行けない”前提で考える

非常時にマンションで停電が起きると、エレベーターが使えなくなり、買い物にも出づらくなります。支援物資が届くまでには時間がかかることもあるため、「買いに行けない」ことを前提に、家にあるもので乗り切れる準備をしておきましょう。

冷蔵庫の食材+常温食品の組み合わせで備える

非常時の初日は、すぐに食べられるものがあると安心です。まずは冷蔵庫の食材を優先的に消費しながら、常温保存できる食品とうまく組み合わせて備えることで、ムリなく日数を稼ぐことができます。

当日は手短な食料で済ませる

冷蔵で2日+常温で7日分を目安に

無駄に冷蔵庫のドアの開閉をしない

まんボ

水も火も使えない中で、ちゃんとごはん作れるのかな…ちょっと不安。

POPPO

大丈夫!道具や手順を工夫すれば、かんたんな調理でも美味しくできるよ。まずは基本の考え方をおさえよう☆

関連記事|災害時の調理方法の記事はこちら

カセットコンロで簡単調理|災害時に役立つ食事づくりの基本

回転備蓄でムリなく続ける

非常食だけでは味気なく感じることもあります。普段から食べ慣れた食品を回しながら備える「回転備蓄(ローリングストック)」なら、いざという時にもムリなく続けられます。

食べ慣れたものを中心に

心の癒しになる甘味や温かい飲み物も

非常用の食料品は、事前に一度は味見しておくと安心

関連記事|非常食の備え方の記事はこちら

家族5人分の非常食ガイド|ムリなく備える7〜10日分の備蓄リスト


衣服|洗えない前提で“快適さ”をキープ

停電や断水時には、もちろん洗濯機も使えません。水も流せないため、洗濯はとても難しい状況になります。人は汗をかき、新陳代謝によって肌着もすぐに汚れてしまいます。洗濯ができなくても、どうにか清潔に保ち快適さを守れるように備えておきましょう。

着替えがなくても1週間過ごせる備え

実はそんなに難しいことではないんです。普段の肌着はどのくらい持っていますか?肌着だけでも変えられるなら、それだけで快適に。全ての衣服を毎日交換は難しいので、最低限の用意は次のように考えてみてはどうでしょうか?

肌着3着(普段の着回し)

予備肌着3着(新品を準備しておく)

Tシャツ(夏場のTシャツでOK)

冬場なら防寒肌着(半袖、長袖、タートルネックなど数種類あれば◯)

まんボ

新品の肌着を用意しておくって大事なんだなぁ。
いざという時、家にあるだけでホッとするよね。

長引く場合は、ビニール袋を使って少量の水で“もみ洗い”するなど、工夫が必要になるかもしれません。地上階までいき作業する必要も出てくるかもしれません。


衛生用品|“清潔=安心”を保つために

災害時は、お風呂に入ることも、手を洗うことも難しくなります。
感染症の予防や、気持ちの面での“清潔感”を保つために、日ごろから備えておきたいアイテムを紹介します。

お風呂に入れない日もあると想定

風邪を引いたときや、キャンプ・スポーツ後なども、すぐにお風呂に入れないことがありますよね。
そんな経験があれば、非常時も“どうやって体を清潔に保つか”という視点が役立ちます。
日常の工夫をそのまま、災害時にも応用していきましょう。

水なしシャンプー、体拭きシート、ウェットティッシュなどを日常的に備蓄

消毒用アルコールは手洗いの代わりとしても必須

忘れがちな歯磨き用のクロスもあると安心


🛏 寝袋|「家にいても寝袋が必要な理由」

自宅に寝袋なんて必要?」と思う方もいるかもしれません。
でも実は寝袋ってとても優秀で、いろいろな使い方ができるんです。

布団の代わりとして使える(本来の機能)

掛け布団としても使える

冬の冷え対策に◎(複数つなげて大きな防寒具にも)

寝室が使えない状況も想定

万が一、寝室が使えなくなっても、寝袋があればどこでも安心して眠れます。
ただし、家具の転倒や窓の破損を防ぐための備えも、あらかじめしておきたいですね。

ガラス片・寒さ・床の硬さなどへの対策になる

子ども用は優先的に用意を(子どもは環境の変化に敏感です)

🔗 関連記事:【在宅避難】寝袋が必要な理由と選び方 ⭐︎準備中⭐︎


💡明かり|“灯りがあるだけ”で安心できる

停電時、暗闇は思った以上に怖く、不安を強く感じてしまいます。
明かりがあるだけで、安心感がぐっと増します。
家の中のどこでも使えるよう、いろいろなタイプの照明を備えておきましょう。

懐中電灯は複数準備を

懐中電灯やランタンにもいろいろなタイプがありますが、全部を揃えるのは大変。
電池式・充電式・ソーラー充電式など、自分に合ったタイプを選びながら、複数を備えておくと安心です。

電池の種類を統一すると管理しやすい

ソーラーランタンやポータブル電源も便利

手の空くヘッドライトや吊り下げ型のランタンも準備する

自動点灯タイプも各所にセットしておく

100円ショップでも種類が豊富で価格も手頃なのでみてみる

POPPO

ローソクって雰囲気はあるけど、火事のリスクもあるから避けた方が安全だね。


⛺ テント|“遊びながら防災”にもなる空間

大きなキャンプ用テントではなく、室内で使える小さなテントで十分です。
ポップアップテントのように、さっと広げて使えるタイプがイメージに近いですね。

室内用テントは意外と活躍

「室内にテント?」と思うかもしれませんが、意外と大活躍します。
我が家では、子どもが小さい頃に秘密基地のようにして楽しんでいました。
テントの中は安心できる空間になるようで、冬は暖かく、夏は少し暑く感じることもあります。

保温・目隠し・子どもの安心スペースとして使える

ポップアップ式が手軽で◎

POPPO

狭いところが安心するって気持ち、なんだかよくわかる気もするよね。
1人になりたい時なども活躍するよ!


🌟 まとめ|“普段の延長”でできる防災こそ最強

防災は、特別なことではなく、今の生活に“ほんの少し”プラスするだけ。
無理のない「ゆるっと備え」が、未来の自分と家族を守ってくれます。
特別に準備しているようで、実はそれが自然であたりまえ。それがPOPPO流。

最後に、今回のポイントをまとめました。
気になる項目をクリックすると、記事内の該当セクションへジャンプできます。


  1. トイレ
  2. 食料
  3. 衣服
  4. 衛生用品
  5. 寝袋
  6. 明かり
  7. テント
このブログを書いた人:POPPO
マンション防災ブロガー
タワマンで3人育児中。経験と知識を活かして、家族を守る防災情報を発信中!「ゆるっと備えて、しっかり守る」がモットー。ブログ内ではナビゲーターとして登場しています。
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