【小学生〜高校生がいる家庭の防災】成長に合わせた備えと心のケア

白い鳩(POPPO)の後ろ姿と優しいハートマーク|心のケアを伝えるイメージ

災害はいつ起きるかわかりません。特に小学生〜高校生の子どもがいる家庭では、子どもたちの成長段階に応じた備えが必要です。
「もう子どもじゃないし、大人のように行動してくれるかも…」と思ってしまいがちですが、年齢や心の成熟度によって対応力には差があります。

そんな成長途中の子どもたちに、どんな備えやサポートが必要なのか?
親として気になるポイントを、まんボとPOPPOが一緒に考えていきます。

まんボ

うちの子も小学生になって、だいぶ頼もしくなったんだけど…災害時って、どんな備えが必要なんだろう?

POPPO

小学生も中学年以降あたりからは、体がしっかりしてきても、心はまだ子ども。マンションならではの過ごし方も一緒に見てみよう!


目次

成長段階に合わせた備え|小学生〜高校生にできること

こどもが成長して大きくなっていく様子
子供は段々と成長して大きくなっていく

小学生後半あたりから、背丈も伸びてきて、体力的にも大人と同じくらいになります。そうなると、頼もしい存在に切り替わります。

  • 大人と同じ非常食を食べられる
  • 防災リュックを自分で管理できる
  • 家族の荷物運びを手伝える
まんボ

家族で同じものを食べられるようになると、非常食の準備も格段に楽になるね。


心のケアを忘れずに|不安を和らげる声かけを

子どもの心のケアをする様子
子どもの心のケアにも目を向けてみよう

体が大人サイズになってきたとはいえ、まだまだ成長段階の子どもたち。災害時には、環境の急激な変化や不自由な生活に強いストレスを感じることがあります。

特に、小中高生の時期は心も揺れやすく、

  • 友達に会えない寂しさ
  • 学校に行けない不安
  • これからどうなるんだろうという先の見えない不安

といった心の負担が、じわじわと積み重なっていきます。

そんなときこそ、親の「大丈夫だよ」という一言が子どもにとっての安心材料になるよ。

POPPO

子どもと一緒にいることを言葉で伝えるなど安心できるような声がけをしてあげるのは大事なことだよ。


避難所生活のポイント|1人行動をさせない&プライバシーを確保

POPPO親子が一緒に避難所へいる様子
子供は1人で行動させない

マンション防災では基本は自宅避難ですが、状況によっては避難所や支援物資の受け取りに向かうこともあります。
そんなとき、まず子ども一人で行動をさせてはいけません。避難生活の中では、犯罪に巻き込まれることもあります。繰り返しになりますが、こどもを1人で行動させてはいけません

また、避難生活での思春期の子どもにとってプライバシーの確保は非常に大切なポイントです。たとえば、体育館のような広い避難所では仕切りがないことも多く、家族以外の目が気になる年頃の子どもには、強いストレスとなることがあります。

  • 子どもだけでの避難はNG。必ず大人と一緒に行動することを事前に話しておく
  • 着替えの際に便利なポンチョや、視線を遮る簡易パーテーションをリュックに備えておくと安心

また、避難所生活では「見えない疲れ」がたまりやすく、心のケアと並行して「自分の時間・空間」を守ることが、家族全体のストレス軽減にもつながります。


まんボ

子供が小さい頃は四六時中一緒に行動しているけれど、思春期に入ると自分の空間が大切になるよね。プライバシーを大事にして対策をしてあげよう!

自宅避難で気をつけたいこと|停電・断水時の過ごし方

トランプやチェスなど、アナログな遊びを用意しておくこと
トランプやチェスなど、道具いらずで楽しめる遊びは災害時の気分転換にぴったり

災害時に親子で自宅避難をする場合、心と体を健やかに保つための工夫が必要になります。
ここでは、家庭内での過ごし方について、いくつかのポイントをご紹介します。

また、子どもが成長するにつれて、日常生活の行動範囲も広がっていきます
災害にあうのは、必ずしも自宅にいるときとは限りません。いざという時にどう動くか、親子で事前に話し合っておくことも大切です。

関連記事|災害時の家族との連絡方法の記事はこちら

【災害時】家族との連絡方法の取り方

運動不足の防止策

災害時に長時間家に閉じこもっていると、特に子どもは運動不足になりがちです。体を動かさない状態が続くと、体力の低下だけでなく、ストレスの原因にもなります。

  • ラジオ体操やダンスで体をほぐすのがおすすめ
  • 動画サイトを活用して、親子で一緒に楽しく運動すると気分もリフレッシュ!
POPPO

コロナ禍でも外出が制限されていたので、Youtubeを見ながら親子でダンスをしていたよ。

水分制限に要注意

「トイレが心配だから水を飲まないようにしよう」と子どもが我慢してしまうケースは意外と多いですが、これは健康リスクが高い危険な行動です。特にエコノミークラス症候群や脱水症の原因になる可能性があります。

  • 飲料水はしっかり確保しておく
  • 簡易トイレも併せて備えておけば、子どもも安心して水を飲めます

気分転換でストレス軽減

停電中はテレビも使えず、外出も制限されることが多くなります。そんな中で、家族の会話や楽しむ時間を意識的につくることが、心のケアにもつながります。

  • トランプやボードゲームなど、アナログな遊びが大活躍
  • スマホやタブレットは、動画・音楽・ゲームなどで気分転換に◎。事前に充電手段(モバイルバッテリー・ソーラー充電など)も備えておきましょう
POPPO

トランプ1つで遊び方がたくさんあるのと、老若男女問わず知っているので遊びやすいよ。親も真剣に楽しめてしまう感じアリ。

思春期のプライバシーを守る

思春期の子どもにとって、「誰かと常に一緒にいる」こと自体がストレスになることもあります。
自宅避難中であっても、家族全員が同じ空間で生活を続ける中で「自分だけの時間と空間」を確保できる工夫が大切です。

  • リビングにテントや布を使って、“自分だけの空間”をつくる
     → 小さなポップアップテントやアウトドアシートでも十分代用できます

また、スマホや読書、ノートに気持ちを綴るなど、自分のペースで過ごせる時間を作ってあげると、心の安定にもつながります。

POPPO

必要以上に鑑賞しないなど距離感も大事だね。


まとめ|頼りにしつつ、しっかり守る

家族の中で子どもが成長してくると、つい「もう大丈夫」と思ってしまいがちですが、“成長したからこそ必要な備え”があることを忘れずに。

  • 防災グッズを一緒に見直す
  • それぞれの役割を決めておく
  • 気持ちの不安にも目を向ける

そうした小さな積み重ねが、災害時の安心と行動力につながります。

まんボ

体亜がしっかりしてきたとはいえ、“こども”と思って扱ってケアが必要なんだね。

POPPO

頼りにすることと、守ることのバランスが大事だね。子どもと一緒に話し合って防災意識を育てていこう!


このブログを書いた人:POPPO
マンション防災ブロガー
タワマンで3人育児中。経験と知識を活かして、家族を守る防災情報を発信中!「ゆるっと備えて、しっかり守る」がモットー。ブログ内ではナビゲーターとして登場しています。
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