非常食って、結局どれくらい必要?いつも悩んでいるご家庭が多いことかと思います。
我が家は5人家族。7〜10日分の備蓄を、ムリなく・場所をとらずに続ける工夫をしています。
今回は【マンション住まい×子育て家庭】の実例として、実際に備えている食品リスト&続けるコツを大公開します!
非常食はどれくらい必要か?

備える必要性はわかるけれど、自分の家族の分を考えるととたんに何をどうしていいかわからなくなってしまうよ。



まんボは3人の子供のいる5人家族で計算してみよう。1回あたり、1日あたり、備えたい日数分と広げていくと考えやすいよ。
政府や自治体でも「最低3日分、できれば7日分以上の備蓄を推奨」しています。
(※内閣府「災害への備え」より)
ただし、高層マンションでは「エレベーターの停止」「支援物資の配布の遅れ」などを考慮して、10日分程度の備蓄があると安心とも言われています。
5人家族の場合、単純計算でも
3食 × 5人 × 10日分=150食分 のストックが必要になりますが、準備するにもコツがあります。
日数別・食材の特性別に分けて、段階的に整えていけば大丈夫です!
【7〜10日分】の備蓄が安心|その理由とは?


災害後は電気・ガス・水道といったライフラインの復旧に時間がかかることが多く、特に高層階ではエレベーター停止により移動も困難になる可能性があります。
■ 各ライフラインの平均復旧日数
ライフライン | 平均復旧日数 |
電気 | 約6日 |
ガス | 約8日 |
水道 | 約30日 |
政府や自治体では「最低3日分、できれば7日分以上の備蓄を」としていますが、マンション住まい家庭では【10日分】の備えがあるとより安心です。
1. 電気の復旧目安
- 都市部:1日~1週間
- 被害が大きい地域:1~2週間
- 大規模災害(山間部・離島含む):数週間~1か月以上
▶過去の事例
- 阪神淡路大震災(1995年) → ほぼ1週間で95%復旧
- 東日本大震災(2011年) → 約1週間で80%復旧、完全復旧まで1か月
- 熊本地震(2016年) → 1週間以内に90%復旧
2. 水道の復旧目安
- 都市部:数日~1週間
- 被害が大きい地域:2週間~1か月
- 山間部・離島:1か月以上
▶過去の事例
- 阪神淡路大震災(1995年) → 2か月でほぼ復旧
- 東日本大震災(2011年) → 約1か月で80%復旧、完全復旧まで3か月
- 熊本地震(2016年)→ 約3週間で80%復旧
3. ガスの復旧目安
- 都市部:1週間~2週間
- 被害が大きい地域:2週間~1か月以上
▶過去の事例
- 阪神淡路大震災(1995年)→ ほぼ復旧に 約3か月
- 東日本大震災(2011年)→ 1か月で80%復旧、完全復旧まで2か月
- 熊本地震(2016年)→ 約 3週間で80%復旧
4.まとめ(復旧までの目安)
ライフライン | 早い場合 | 遅い場合 |
電気 | 1日~1週間 | 1ヶ月以上 |
水道 | 数日〜1週間 | 1ヶ月以上 |
ガス | 1週間〜2週間 | 3ヶ月以上 |
【実例紹介】5人家族の非常食の備え方





5人家族分の非常食って、どのくらい準備すればいいの?
人数多いと想像つかなくてパニックだよ…!



大丈夫。日数ごとに分けて考えれば、意外と整理しやすいんだよ。
まずは“何日分”を備えるか”から、一緒に確認していこう!
ここでは「大人2人+子ども3人」の5人家族を想定した備蓄例を、日数別にご紹介します。
【0日目】手間なく、すぐ食べられるものを


被災直後は混乱やストレスで調理が難しい場合もあるため、すぐに食べられるものが重宝します。
▶ ポイント:
- 食欲がなくても食べられる
- 開封してすぐ食べられる
▶ 具体例:
- ビスケット、クッキー
- 消費期限が長めの菓子パン
- アルファ米
- 栄養補助食品、ゼリー飲料
- チョコレート、ようかん
【1〜3日目】冷蔵・冷凍の食品を優先


停電時は冷蔵・冷凍庫の食品が傷む前に消費するのが基本です。非常時はライフラインが止まっている前提です。電気も水道もない状態で乗り切りましょう。冷蔵庫の中身も時間が立つほど、状態が悪くなります。腐らせる前に上手に活用していきます。
▶ ポイント:
- ポリ袋調理で衛生管理を。洗い物は出さない!
- カセットコンロとボンベは必須
▶ 燃料の目安:
1日3食×5人×7日=105食 → 1食あたり約0.3本使用で計32本程度が目安
(参考までに;1本のボンベで2Lのお湯を沸かすことが約15回可能)
★冷凍・冷蔵の中身はどのくらい冷えが続く?
冷凍庫 24~48 時間
冷蔵庫 4~ 6 時間
季節、扉の開閉回数や庫内の食品量により差が生じる



保冷剤や凍らせているペットボトルを冷凍庫→冷蔵庫に移すと保冷効果が持続するよ。小さなクーラーボックスがある場合はそれも活用しよう!
【4〜7日目】備蓄食品を活用して温かい食事を


心の安定のためにも、温かい食事は大切です。レトルトやフリーズドライをうまく使いましょう。支援物資も届く頃ですが、高層マンションでは取りに行くのも大変です。できるだけ自宅で備えてあるもので過ごせるように用意しておきましょう。
▶ 1日分(5人分)の例:
- ご飯(レトルト/アルファ米)×10
- フリーズドライスープや味噌汁 ×5
- 主菜(レトルトハンバーグ、缶詰など)×5
- 果物缶、ゼリーなど ×5
- 副菜(乾物・のり・瓶詰め食品など)適量
- 紙皿、ラップ、割り箸、ウェットティッシュなど



平常時に比べると、種類も量も少なく感じるかも。自宅避難中は、活動量も低いのでいつもの量でなくで大丈夫です。不安なら実際に1日非常食で過ごしてみると◎。
ローリングストックで無理なく備えるコツ





10日分の食料品がキッチンに入るか不安だな。 期限もあるし、管理するのはどうするの?



“ちょっと多めに買って、古い順に食べる”だけでも、立派な備蓄。
まずは、できることから少しずつ始めよう♪
備えることが大切なのはわかるけれど、家族のために必要な分だけ集めるのって大変ですね。管理もコストも掛かるのに一人で備蓄なんてできないよ!!と嘆きたくなります。
では、どうしたらいいのでしょうか。
答えは、“分散して備える”といいんです。何年分も備えるなんて難しいこと。防災食品を利用するなら、賞味期限別に管理するのがオススメです!
▶ 分散して備えるコツ:
- 賞味期限5年の非常食なら「年に20食ずつ」→ 100食=家族5人×20回分の備蓄になる(アルファ米など)
- 賞味期限3年の非常食なら「年に20食ずつ」→ 60食=家族5人×12回分の備蓄になる(缶詰など)
- 賞味期限2年の非常食なら「年に20食ずつ」→ 40食=家族5人×8回分の備蓄になる(レトルト食品、おもちなど)
▶ 普段から「食べながら備える」(ローリングストック)
- 少し多めに買って、古い順に消費
- 毎月1日など、買い足し日を決めてルーティン化
一定量が自宅にあるように保管→食べる→購入とサイクルを回していきます。買う日も決めておくと管理しやすいのでおすすめです。私は近くのスーパーの5%オフの日にまとめて購入すると決めています。
賞味期限が1年、半年程度の食品は、ローリングストックでの管理を推奨します。備蓄リストを作成してみて、必要数が大体わかってくると思います。その数にあわせて、自宅に備えておきましょう!
我が家の備蓄リスト公開!(5人家族・7〜10日分)


備えている食品を「種類ごと」「保存期間ごと」に分け、家族が食べ慣れているものを中心に備蓄しています。
数が多くて難しそうに見えても、分散して購入すれば意外と無理なくそろえられます。
主食(炭水化物)・主菜(タンパク質)・副菜(食物繊維)・補助食(嗜好品)
カテゴリ | 品目例 | 保存期間 | 数量の目安 | 工夫ポイント |
主食 | アルファ米 | 約5年 | 100食(20食×5年) | 分散購入・期限がバラける |
主食 | 切り餅 | 約2年 | 80個(20個×4P) | 冬場は鍋にも活用、軽くて日持ち◎ |
補助食 | クッキー、クラッカー、乾パン | 1〜5年 | 5袋または缶3つ | 甘味で気分転換、子ども向け |
スープ類 | フリーズドライ味噌汁など | 約3年 | 60食(20食×3) | 朝晩にあると満足度UP |
デザート | フルーツ缶 | 約3年 | 10缶(6回分) | 疲労回復や子どもの気分転換にも◎ |
副菜 | 乾物(わかめ、昆布、のり等) | 約1年 | 10袋以上 | 軽くてアレンジ自在 |
主菜 | レトルトカレー、中華丼など | 1〜2年 | 15個 | 湯煎・常温OK、ご飯にかけて1食完成 |
主菜 | 魚・肉の缶詰(ツナ・焼き鳥等) | 2〜3年 | 各10〜12缶 | 常温で食べられ、子どもも食べやすい |
水分補助 | 野菜ジュース、ゼリー飲料など | 約1年 | 各20本/個 | 朝食代わりや水分補給にも最適 |
🛠 我が家の備蓄3つの工夫
① 期限が切れる年ごとにまとめて箱に入れて管理
→ 翌年以降の期限切れ食品に分類して保存管理。年が明ければ、次の年分は順番に消費していきます。
② 3月、9月に非常食チェック
→ 大きな震災があった月のため、スーパーでも防災用品の販売が盛んな時期。この時期に防災品や食料品のチェックと入れ替えをしていきます。確認漏れや買い忘れはこのタイミングでチェック!
③ 子どものおやつも非常食として用意しておく
→ おかしも立派な非常食。普段のおやつも多めに買っています。普段ジュースの飲用は日常的にしていませんが、期限チェックにリスト入りするとおやつにジュースが登場します。
実は避けたい非常食もある!?注意点3つ


▶ 食べ慣れていない食品
- 子どもが嫌がって食べないことも。試食は大事!
例:サバの水煮缶、激辛カレーなど
▶ 匂いの強い食品
- 密閉された空間では匂いが気になることも。
例:インスタントラーメン、にんにく含有食品など
▶ 水を大量に使う調理食品
- アルファ米などは戻す水も計画的に確保を
例:うどん、そば、パスタなど
まとめ|日常の延長線上で食の備えを





“非常用の食事”を用意するよりも、“普段も食べてるものを多めに置いておく”って考えると気が楽だね。まんボでもできそうな気がする。



備えることは“特別なこと”じゃなくて、“いつもの暮らし”の延長線上にあるんだね。
非常食は「特別な非常用」ではなく、「日常の延長線」で準備できます。普段の買い物にちょっとした工夫を加えるだけで、非常時も安心です。
POPPOのまとめ
✔ 備蓄日数の目安:7〜10日が安心ライン
✔ 備蓄方法:分散+ローリングストック
✔ 食品の選び方:家族が食べ慣れたものをバランスよく
いざという時、家族の命を守るために。今日から少しずつ「食の備え」を始めてみませんか?