非常時、ご飯どうしよう…」
そう考えると気持ちが重くなりませんか?
停電や断水が起きると、
普段なら当たり前の
「冷蔵庫から材料を出す」
「包丁で切る」
「火にかける」
といった行動ができなくなります。
非常食だけに頼ると、心も体も疲れてしまいますよね。
でも大丈夫。
防災は「特別な準備」ではなく、普段の延長でOK。
この記事では、冷蔵庫や冷凍庫にある食材を使って、誰でも簡単に“非常時のごちそう”に変える方法をまとめました。
ポリ袋調理の基本とメリット3 選
災害時に役立つ「ポリ袋調理」は、耐熱性のポリ袋を使って湯せんで食材を加熱する方法です。
包丁やフライパンを使わずに、袋の中で調理が完結するため、断水や停電でも活躍します。
メリット3 選
- 水が節約できる
鍋や食器を汚さないので、少ない水で後片付けが可能。 - 火の管理がしやすい
中火以下で湯せんするだけなので、カセットコンロでも安全に使える。 - 調理の幅が広い
ご飯、蒸しパン、おかず、スープまで幅広く対応できる。
基本の調理方法
- 高密度ポリエチレン(HDPE)の耐熱ポリ袋を使用する
- 食材と調味料を入れて、空気を抜き、口をしっかり結ぶ
- 鍋に水を張り、袋を入れて中火以下で湯せんする
- 加熱時間は食材により15〜20分を目安に
👉 ポリ袋調理の詳しい手順や注意点は、こちらの基本編でまとめています。
ポリ袋調理での注意点
- 袋が鍋の底に触れると溶けるので、耐熱皿を敷く
- 沸騰させない(袋が破れるリスクがある)
- ポリ袋は「高密度ポリエチレン(HDPE)」のみ使用可能
- 使い捨てが基本(再利用は不可)

わが家で使っているポリ袋はアイラップだよ!これ一択で安心だね。
ストックの考え方と消費の順番
災害時は冷蔵庫・冷凍庫が使える時間が限られているため、
食材を「どの順番で消費するか」を意識することが大切です。
ポイントは 「冷蔵庫 → 冷凍庫 → 常温備蓄」 の流れで食材を使い切ること。
消費の基本ルール
- 冷蔵庫の食材は早めに使い切る(卵・豆腐・加工肉・乳製品など)
- 冷凍庫の肉・魚は3日以内に消費する
- 常温備蓄(レトルト・缶詰・乾物)は4日目以降にフル活用
- 加工肉など傷みやすい食材は特に注意(保存期間を過信しない)
👉 ポイントは「3日で冷蔵庫の食材は使い切る」こと。
4日目以降は常温の備蓄食を登場させましょう。



冷蔵庫と冷凍庫ってどのくらい保冷効果が続くの?



面白い実験をしている防災マニア[そなえるTV・高荷智也]さんの動画をぜひ参考にしてみてね。
消費の順番
災害時は「どの食材から食べていくか」がポイントです。
繰り返しになりますが、基本は 冷蔵庫 → 冷凍庫 → 常温備蓄 の順番。
1日目(冷蔵庫品)
- 卵料理や豆腐料理、ヨーグルトなど傷みやすい食材を優先
詳しくは 👉 [卵編]の記事をチェック
👉 [豆腐・加工肉・乳製品編]の記事をチェック
2〜3日目(冷凍庫品)
- 鶏肉や豚肉を使ったおかずを中心に
詳しくは 👉 [鶏肉編]の記事をチェク
👉 [豚肉編]の記事をチェック - 牛肉や魚などをしっかりした主菜に
詳しくは 👉 [牛肉編]の記事をチェック
👉 [魚編]の記事をチェック - フレッシュな野菜が食べたくなったら
詳しくは 👉[野菜編]の記事をチェック
4日目以降(常温備蓄へ切り替え)
- ツナ、インスタントマッシュポテト、レトルト食品などをメインにシフト
非常時に備えて冷凍ストックを作るときは、
「多すぎても食べきれない」
「少なすぎると不安」
このバランスが大切です。
ストック量の目安
非常時のストックは「量よりバランス」を意識することが大切です。
家族の人数や冷凍庫の容量に応じて、無理のない範囲で準備しましょう。
基本の考え方
- 冷蔵庫の食材は半日で使い切る(卵・豆腐・乳製品・加工肉など)
- 冷凍庫の肉や魚は4〜5回分のストックが目安
- 常温備蓄は4日目以降に登場(レトルト・缶詰・乾物など)
- 「多すぎる備蓄」は食べきれず無駄になるので、適量を意識
家族4〜5人の場合のイメージ
- 1袋で2人分を想定 → 家族4人なら1食に2袋消費
- 冷凍肉や魚のストックは 4種類 × 2袋ずつ(合計8袋程度)
- 8袋で約4回分(=2日程度)の主菜をカバー
- 補助的に卵や加工肉を加えれば、冷蔵+冷凍で3日分は十分
ストックのコツ
- 小分け冷凍 → 湯煎するだけでそのまま食べられる
- 味つき冷凍 → そのまま調理不要で食べられる
- ストックを日常で回す → 普段の夕食やお弁当に使うと備蓄切れを防げる
非常時にポリ袋調理を活用するコツ
どうせ調理するなら、冷凍前にひと手間かけておくのがおすすめです。
下味をつけて冷凍しておけば、あとは湯煎するだけで“ズボラ料理”が完成!
普段のごはん作りにも時短になって、災害時には大活躍間違いなしです。



普段はフライパンで炒めるだけも簡単楽チン!
- 下味冷凍は普段から時短に
塩麹やめんつゆなど、家族が食べ慣れた調味料で下味をつけておくと、非常時でも安心感が違います。 - 子どもが食べやすい工夫を
普段から「子ども用の味付け」で準備しておくと、避難生活のストレスも軽減。 - 冷凍庫はスカスカにしない
水ペットボトルで隙間を埋めると保冷効果が長持ちします。しかも保冷剤・飲料水としても使えて一石二鳥です。
よくある質問(FAQ)
- Q1. ポリ袋調理に使える袋はどれですか?
-
A. 耐熱性のある「アイラップ」などを使いましょう。スーパーの薄手ポリ袋やジップロックは高温で破れる危険があるため不向きです。
- Q2. 冷凍したままのポリ袋を湯煎しても大丈夫ですか?
-
A. 冷凍中に袋が劣化している可能性があるため、そのまま湯煎すると破れるリスクがあります。安全のために、新しいポリ袋に入れ替えるか、2重にして使用するのがおすすめです。
- Q3. 水が少ないときでも調理できますか?
-
A. はい。ポリ袋調理はお湯を汚さないので、同じお湯を繰り返し使えます。水が貴重な非常時ほど役立ちます。
- Q4. 袋を捨てるときはどうすればいいですか?
-
A. 汁はティッシュやキッチンペーパーに吸わせ、使用済みパウチや袋にまとめて処理するとにおいや液漏れを防げます。
- Q5. 子どもや高齢者でも食べやすいメニューはありますか?
-
A. 親子丼や鶏そぼろ、鮭など、普段から食べ慣れている味がおすすめです。非常時は「慣れた味」が心の安心につながります。
まとめ
非常時のごはんは、特別なものを揃えなくても大丈夫。
ポリ袋調理を使えば、冷蔵庫や冷凍庫にある食材で
“いつもの味”をそのまま安心ごはんにできます。
✔ 温かい食事があるだけで心が落ち着く
✔ 普段の延長だから無理なく続けられる
✔ 冷凍庫ストックやローリングストックがそのまま備えになる
まずは、冷蔵庫にある食材で1品だけ試してみてください。
「これならできる!」と感じられたら、それがもう防災の一歩です。



今日からできるよ! 小さな一歩が、家族を守る大きな力になるんだ。