停電や断水、食事の確保、トイレの問題。
「準備しているつもりでも、実際に役立つのかな?」と不安になりますよね。
特にマンションは、庭も倉庫も車も自由に使えません。
戸建てとは違う“マンション特有の課題”に直面します。
この記事では、そんな悩みに答えるために
- マンションで命を守るための「電気と水」の対策
- 包丁も火も使わない!簡単おいしい非常時の食事
- トイレ問題にも安心!非常時の衛生管理とトイレの工夫
- 「怖くないよ」を伝える、子供の不安をなくす言葉と遊び方
- 暑さ寒さ対策や代用術
- スマホがなくても大丈夫!災害時の情報収集と連絡手段
- 災害時に役立つ体験談
をわかりやすくまとめました。
防災に完璧はありません。
でも知っておくだけで行動の選択肢が増えます。
この記事を通して、あなたと家族の“防災力”を一歩ずつ高めていきましょう。

マンションならではの工夫を知っておくと、災害の時に本当に助かるよ!
災害時に備えるには、事前の準備が欠かせません。準備のポイントはこちらの記事でまとめています。
タワマンで被災!最初に知っておくべき「在宅避難」の基本
マンション暮らしでは、在宅避難が基本です。
東京都をはじめとする行政も3点確認できれば在宅避難を推奨しています。
在宅避難を選択するポイント3点
- 十分な防災備蓄があること
- 建物の耐震性が高いこと
- 浸水のリスクが低いこと
在宅避難する人が増えると、避難所避難を本当にしたい人が使いやすくなります。
在宅避難と避難所避難による分散避難のメリット
- 「分散避難」は避難所の過密化を防ぐ
- 感染症拡大を防ぐ
- 在宅避難はストレスが少ない環境で過ごせる
参考 👉 東京防災;東京での大災害に備える 備蓄と在宅避難の選択
外出中に災害に遭った場合は、
できるだけ自宅へ戻ることを目指すのが基本です。
ただし危険を感じるときは、無理に動かず 安全な場所で待機して、
状況が落ち着いてから帰宅する という判断が必要です。
その間に役立つのが 帰宅支援用の小さな持ち出しポーチ。
水やモバイルバッテリー、軽食などがあるだけで安心感は大きく変わります。
自宅に戻れたとしても、そこには 「日常がなくなる現実」 が待っています。
電気がつかない、水が出ない、ガスも止まる…。
普段なら当たり前にできていることが、一気にできなくなるのです。
この「非日常」を自宅でどう乗り切るかが、
マンション防災の大きなテーマになります。
まとめると、
- 基準を満たせば、在宅避難が基本(行政も推奨)
- 外出中は帰宅を目指すが、危険なら安全な場所で待機
- 自宅では「日常がなくなる非日常」に備える
停電・断水は「日常」が止まるサイン!マンションで最優先すべき対策
災害時にマンションで一番大きなダメージとなるのが 「電気」と「水」。
エレベーターが止まる、暗闇になる、調理やトイレも使えない…。
普段の「当たり前」が一瞬で奪われます。
ここからは、停電・断水で直面する課題と解決のヒントを紹介します。
飲み水は7〜10日分!排水できないマンションの水対策
マンションで断水すると、最も大きな問題は「水を運ぶこと」と「排水できないこと」です。
高層階ではエレベーターが止まり、階段での運搬は現実的に厳しいですし、
排水管が使えないため溜め水を流すこともできません。
そのため、飲み水は最低でも7日〜10日分を備蓄しておきましょう。
短期間では復旧が難しいケースも多いため、長めの備えが安心です。



水が流せないなら、使えるシーンも限られるね。
料理といっても「湯煎程度」。
洗い物やすすぎには使えず、排水もできません。
体をふくために少量を確保できれば十分です。



「飲み水は多めに、生活用水は最小限に」
これがマンションでの水対策の基本だよ。
👉 関連リンク:「マンションで水を備蓄する工夫」
電気が使えない時の代替手段
停電すると、マンションでは思った以上に生活が止まります。
マンションで停電時に起こることの例
- エレベーターが動かない
- 冷蔵庫が止まり、食材が傷む
- 家電が使えない
- スマホの充電が切れて情報が途絶える
最低限をカバーするのがポータブル電源(ポタ電)。
全てをまかなうのは無理ですが、スマホや照明の確保だけでも安心感は段違いです。
👉 関連リンク:ポータブル電源を実際に備えてみた記事はこちら
また、灯りの確保も防災の要です。
懐中電灯やランタンがあるだけで、
停電時に灯りがあるメリット
- 夜の移動が安全になる
- 子供の不安を減らせる
- 精神的な落ち着きを保てる
暗闇を避けられることは、防災の中で意外に大きな力になります。
断水時に備える非常用トイレの準備
停電や断水が続くと、マンションで最も深刻なのがトイレ問題です。
水が流せない=排水できないため、溜めていた水も役に立ちません。
断水時のトイレ問題
- 水洗トイレが使えない
- 家族の人数が多いほど深刻になる
- 使用後の袋や処理用品の保管場所に困る
この時に必要なのが 非常用トイレの準備。
- 凝固剤タイプ:袋に入れて固め、可燃ごみとして処理
- 簡易トイレセット:便器にセットして使えるので子供も安心
- 防臭袋:長期間でも匂いが漏れにくい
👉 詳しくはこちら → 非常用トイレの備え方
トイレは「あるだけで安心」な備えです。
5人家族全員が1日5回使うと考えると、7日分で 175回分。
数字にすると、その重要性が実感できるはずです。
実際の台風被害による停電・断水体験談
ここまで紹介した「停電・断水・トイレ問題」。
どれも机上の空論ではなく、実際に体験すると本当に生活が止まります。
自宅避難経験で特に困った体験の具体例
- 水が流せずにトイレが使えない
- 冷蔵庫の中身が悪くなる
- 暗闇での階段での移動
こうした困難を、実際に台風被害で体験しました。
リアルな記録を読むことで、あなたの備えもグッと現実味を帯びるはずです。
👉 詳しくはこちら → 台風被害による停電・断水体験談へ
【電気・水なしでもOK】簡単・おいしい災害時の食事アイデア
災害時でも「食べること」は心と体を支える大切な習慣です。
マンションでは調理環境が制限されるため、簡単・安全・省エネ を意識した工夫が必要です。
「疲れてても作れる!」ズボラ主婦の非常食活用術
非常食は最も手軽に取り入れられる安心の味方。
アルファ米やレトルト食品は、長期保存が可能で調理の手間がほとんどありません。
代表的な非常食
- アルファ米:お湯か水を注ぐだけで食べられる(例:尾西食品)
- レトルト:カレーや丼の素など、常温でも保存可能
- 缶詰:魚や肉、果物までラインナップ豊富
👉 詳しくはこちら → アルファ米とフリーズドライの比較記事へ
ポリ袋調理の活用
災害時でも「温かい食事」があると元気が出ます。
そんなときに役立つのがポリ袋調理。
食材を袋に入れてお湯で加熱するだけなので、少ない水で済み、鍋も汚れません。
ポリ袋調理でできる基本的調理の例
- お湯を沸かす
- ご飯を炊く
- パスタをゆでる
- 蒸しパンを作る
まずはカセットコンロで安全にお湯を沸かす基礎から。
👉 詳しくはこちら → カセットコンロ活用で基本的調理からやってみよう
冷凍庫・冷蔵庫の食品を無駄にしない工夫
停電時は冷蔵庫が使えなくなります。
でも、冷凍庫は立派な“備蓄庫” になります。
冷凍庫を備蓄庫として使い倒す
- 扉はなるべく開けず、冷気を逃さない
- 消費期限が短い食品から食べきる
- 冷凍食品は「保冷剤」として活用できる
- ペットボトルを凍らせておけば飲み水&保冷剤に
- クーラーボックスがあれば、停電時に移して延命
- 「冷凍するときに一手間かける」を意識
👉 詳しくはこちら → 冷凍庫は備蓄庫になる!
💡 補足
非常食に加え、プロテインを備えておくと栄養補助に便利です。特に野菜や肉が不足する時期には役立ちます。
👉詳しくはこちら → プロテイン紹介記事



長年、防災を意識した生活をしてきたPOPPOです。
つい最近になりプロテインが優秀な非常食だと気がついたよ!
【子育てママ必見】災害時の子供の心のケアと退屈しない過ごし方
災害時、私たち大人は「どうしよう…」と頭を抱えますが、
子供たちはそれ以上に大きな不安を抱えています。
慣れない環境、突然の暗闇、そして何より大人の不安そうな顔。
こうした非日常が、子供たちの心を深く傷つけてしまうことがあります。
でも大丈夫。ママが少し工夫するだけで、子供たちの不安はぐっと軽くなります。
ここでは、被災経験をもとに、子供のケアと退屈な時間の乗り越え方をご紹介します。
災害時に子供が抱える不安とは?
まずは、子供が何に不安を感じているのか知ることが大切です。
災害時は、次のようなストレスにさらされています。
- 環境の変化:
自宅なのに、電気がつかない、水が出ない、といった状況に戸惑います。 - 見えない不安:
暗闇や慣れない音に怯えたり、「いつまで続くんだろう」という先の見えない不安を感じます。 - 大人の動揺:
ママやパパが焦ったり、不安そうにしているのを見て、子供も安心できなくなります。



災害時は大人も不安だけど、
子供は不安げな大人を見てもっと不安になるんだよ。
不安を和らげるママの言葉がけと行動
子供の不安に寄り添うために、ママができる具体的な行動はたくさんあります。
「大丈夫だよ、ママがそばにいるからね」と優しく抱きしめ、安心させてあげましょう。
安心できる場所を作る:毛布をかぶって秘密基地を作る
添い寝する:子供が「安全だ」と感じられる場所を作る
👉 思春期の子供のケアについては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
退屈な時間を乗り切るためのアイデア
不安を乗り越えたら、次は退屈な時間を楽しく過ごす工夫です。
気分転換になり、心も落ち着きます。
子供と自宅で過ごす工夫
お気に入りの絵本や遊び道具:
小さな絵本やカードゲームなど、持ち運びしやすいものを防災リュックに入れておきましょう。
自宅キャンプ:
非常食をあえて部屋で食べたり、ランタンを点けて遊んだりすることで、
非日常を「特別なイベント」に変えることができます。



ゲームや動画などが見られなくなる停電時の過ごし方は、
アナログな昔遊びが大活躍するよ!



ボードゲームやカードゲームは家族で楽しめるね。
【命を守る】エアコンなしでも乗り切る!暑さ・寒さへの具体的な対策
夏、マンションで停電すると、真っ先に困るのが「暑さ」です。
特に夏は熱中症のリスクが高く、命に関わります。まずは暑さ対策を優先しましょう。
【暑さ対策のポイント】
- 日差しを遮る:カーテンやアルミシートで直射日光を防ぐ
- 風をつくる:扇子・うちわ・ハンディファンを使う
- 体を冷やす:濡れタオル、冷却シート、凍らせたペットボトル
- 水分+塩分補給を忘れない
一方、冬場は「寒さ」が大敵です。命に直結する低体温症を防ぐため、以下の備えも大切です。
【寒さ対策のポイント】
- 床に段ボールやマットを敷いて底冷えを防ぐ
- 毛布や寝袋を重ねる
- カイロを体幹にあてて効率よく温める
- 家族で一部屋に集まり暖を取る
スマホを最大限に活かす情報収集と家族との連絡方法
災害時に一番大切なのは 「正しい情報を得ること」 と 「家族と連絡をとれること」 です。
情報収集源として、スマホがその中心ですが、充電切れや電波の混雑で使えなくなることもあります。
ここでは、スマホを最大限に活かしつつ、万が一に備える情報収集と連絡方法をご紹介します。
スマホや防災アプリ
避難情報や災害速報を受け取る基本手段。SNSで地域の情報も得られますが、誤情報には注意。
ラジオや掲示板
停電や通信障害の時でも情報を得られる“逃げ道”。乾電池式ラジオや手回しラジオを用意すると安心。
家族との再会方法
スマホがなくても家族と再会できる方法を知っておくと不安が減ります。
👉 詳しくはこちら → スマホがなくても家族と再会できる方法
【困った時の裏技】家にあるもので代用できる防災グッズ
災害が起きると、普段なら当たり前に使えるものが手に入りません。
そんなときは「身近なもので代用できる工夫」を知っておくと安心です。
災害時に活躍する代用例
- 食器にラップを敷く:洗い物が出ない
- 新聞紙を防寒に使う:床に敷く、体に巻く
- ウェットティッシュを活用:手洗い・簡易清掃に
- ごみ袋を多用途に:雨具・簡易トイレ・敷物として
小さな工夫の積み重ねが「生活のしやすさ」に直結します。
👉 詳しくは 「困った時に役立つ代用術」 の記事で紹介しています。
疑似体験で災害をイメージする
防災グッズを揃えるだけでは、本当に役立つか分かりません。
実際に停電したとき、断水したとき、どんな生活になるかを 疑似体験してみること でイメージしやすくなります。
自宅で擬似体験してみよう!
自宅キャンプ方式
あえて電気・水道を使わないで、1日だけ防災グッズで過ごしてみる。
使いづらいもの、足りないものがすぐ分かります。
調理シミュレーション
非常食やカセットコンロを実際に使って調理。味や量の確認もでき、子どもが慣れる練習にも。
体験から学ぶ安心
「これなら大丈夫」と実感できると、災害時の不安はぐっと減ります。
防災訓練なども積極的に参加してみましょう。
要点まとめ
マンション防災の基本は「在宅避難」です。
停電や断水、食事やトイレの問題など、
日常の当たり前が途切れることを想定しておくことが大切です。
すべてを完璧に備えるのは難しくても、
できることから一歩ずつ始めれば大丈夫。
小さな工夫や知識の積み重ねが、
非常時に家族を守る大きな力になります。
この記事の要点
- 在宅避難が基本姿勢:無理な移動はせず、安全を確認して自宅に戻る
- ライフラインの途絶:水・電気・トイレ対策は最優先
- 食事の工夫:非常食・冷凍庫活用・ポリ袋調理で乗り切る
- 子供の心のケア対策:保護者の寄り添う気持ちが大事
- 暑さ寒さの対処:特に熱中症予防が重要
- 情報と連絡手段:スマホやアプリ+アナログ手段を組み合わせる
- 代用術を知る:工夫で「ないもの」をカバーする
災害時は「普段できていることが突然できなくなる」非日常です。
でも、事前に知っておくことで慌てずに行動できます。
👉 詳細な工夫や実体験は、リンク先の記事でじっくり紹介しています。
気になるテーマからチェックして、あなたの「マンション防災力」を少しずつ高めてみてください。
「今回紹介した工夫も、事前の準備があってこそ活きます。準備編の記事もぜひチェックしてみてください。」