※本記事にはアフィリエイト広告が含まれています。
リンクを経由して商品を購入すると、運営者に報酬が発生することがあります。
この記事は、防災の備えに悩んでいる子育て中のご家庭に向けて書いています。
防災リュックを用意したけれど、「それだけで本当に大丈夫なの?」と感じている方に、ぜひ知ってほしい体験があります。
私自身、東日本大震災による停電、その後の計画停電、台風による浸水被害などで、何度も自宅での被災を経験しました。
どれも「在宅避難」が必要な状況で、実際に体験して初めて見えてきた課題がたくさんありました。
この記事では、私の経験と、自宅でできる“もしも体験”=「自宅キャンプ」の方法を通して、
お子さんと一緒にできる防災のヒントをお届けします。
防災リュックは準備OK。でも、それで本当に安心ですか?

リュック買ったし、これでもう安心だよね〜?



ううん、リュックは“スタートライン”。本当に役立つかどうかは“使ってみて”わかるんだよ。
防災リュックは、多くの家庭でまず準備される備えのひとつ。ネットでもセット販売されていて、手軽に手に入るようになりました。
でも、それだけで本当に大丈夫でしょうか?
実は、防災リュックの中身は「持ち出し用」、つまり避難所へ移動するための最小限セットでしかありません。家にとどまる「在宅避難」には、防災リュックでは足りないのです。
まずは“自宅で避難する”ことを前提に考えよう
大きな災害が起きたとき、実は「避難所に行かず、自宅で過ごす」ケースのほうが多いかもしれません。
特に子育て世帯や高齢者のいる家庭では、避難所よりも家の中の方が落ち着けることが多いでしょう。だからこそ、まずは「自宅が避難所になる」前提で備えを考えることが大切です。
また、高層マンションでは在宅避難が基本です。マンション住まいの場合は、在宅避難をベースに防災準備をしていきましょう。
在宅避難でいちばん困るのは、電気や水道が使えなくなること。
普段の生活が一気にできなくなるので、何が必要で何が足りないかを“実際にやってみて知る”のが一番なんです。
自宅キャンプで「在宅避難」を疑似体験しよう!



えっ!? 電気も水道も使えないの!? そ、そんなの無理かも…



それが災害時のリアルなんだよ。だからこそ、今のうちに試してみるのが大事なんだ。
私たちの暮らしはとても便利です。
スイッチひとつで電気がつき、水道をひねればお湯が出る。電子レンジでご飯が温まり、ネットで何でも注文できます。
でも、それらがすべて一度に止まるのが災害の怖さです。
実際に、私たちの家庭でも台風の影響で停電・断水を同時に経験しました。
子どもたちはまだ幼く、不安そうな顔を見ながら「どうやってこの状況を乗り切ろうか」と悩んだのを今でも覚えています。
そこで役立ったのが、備えていた防災グッズたち。
カセットコンロと予備のボンベ
飲料水と生活用水
簡易トイレ
ランタンと大量の電池
紙コップに紙皿とサランラップ
ホテルには行かず、自宅マンションで寝泊まり。学校や仕事には普段通り通いながら、“家の中の避難所生活”を送ったのです。今では「よく乗り越えたね」と話せる、家族の中で忘れられない経験です。
経験から、「自宅キャンプ」という形で“在宅避難の練習”をする
あくまで体験型・練習用として、「電気・水道を使わない半日〜1日生活」を自宅で試してみる取り組みです。
🌟ポイントは、「やってみるからこそ見えることがある」ということ。
ご飯はどうやって温める?
トイレは?照明は?水はどれくらい使う?
子どもはどう過ごす?家族が不安にならない工夫は?



擬似体験してみると、必要な備えが“ほんとうに”見えてくるよ〜!
置き場所とかも「ここじゃ不便かも…」って気づいたりするんだよね!
自宅避難で必要になる備え、あなたの家にはそろってる?
防災リュックの中身は「持ち出し避難」用に作られているので、
実は、自宅で何日も過ごす“在宅避難”には足りないのが当たり前なんです。
特に、トイレ・食事・明かり・水の量などは、家族構成や日数によって大きく変わるため、
「リュックがあるから安心」と思い込まず、“自分の家に必要な量”を確認することが大切です。
以下は、防災リュックに入っていることが多いアイテムと、在宅避難で「実際に足りなかったもの」との比較です:
シーン | 防災リュックにありがちなもの | 実際に必要だったもの |
---|---|---|
トイレ | 簡易トイレ1〜2個 | 家族×3日分以上(1人5回×日数) |
食事 | カンパン・乾パンなど | 子どもが食べられるレトルトや常温食品 |
明かり | 懐中電灯1本 | ランタン・ヘッドライト・子ども用ライト |
水 | 飲料水500ml×2本 | 飲料・調理・衛生用で1人1日3L以上 |



え〜、防災セットってこんなに足りないの〜?



防災リュックとおうちの備えって、実はちょっとちがうんだよ。
「何のための備えか?」で中身も変わってくるよ〜!
在宅避難の備え方|子どもと一緒に「自宅キャンプ」で点検!
「非常食の入れ替えついでに、ちょっと家でやってみよう」くらいの感覚でOK!
例えば、こんな“自宅キャンプ”チャレンジをしてみましょう:
朝起きて顔を洗う(どうやって?)
ごはんを温めずに食べる(子どもは食べてくれる?)
トイレは使える? 代替手段は?
体を拭く・歯を磨く(衛生面はどうする?)
スマホは充電できる? 夜の明かりは?



ちょっとドキドキするけど…やってみたら何か見えるかも?



そうそう!実際にやってみることで「自分たちに必要な備え」が見えてくるんだ。
何がどこにあると便利かもわかるし、いざという時の“練習”にもなるよ!
👉「在宅避難に必要な備え」はこちらの記事で詳しく解説しています:
電気なし調理 → カセットコンロで簡単調理|災害時に役立つ食事づくりの基本
暑さ寒さ対策 → 電気なしで乗り切る!暑さ・寒さ対策まとめ
「持ち出し」と「在宅」どちらも大切。2つの視点で備えよう
防災は「家にとどまる備え(在宅避難)」と「家を離れる備え(持ち出し避難)」の両方が必要です。
- 在宅避難は“暮らしを守る”ための備え
- 持ち出し避難は“命を守る”ための備え
災害の状況次第では、避難所へ行かなければならないこともあります。
そのときのために、軽量な防災リュックは必ず準備しておきましょう。
ただし、必要なものを全部持って出られるわけではありません。特に高層マンションにお住まいの方は、階段での移動や持ち運びの限界も考慮する必要があります。
🧳持ち出し避難は「命を守る最小限の備え」+「避難所での生活を守る備え」
持ち出し避難をする場合、避難リュックには何が必要でしょうか。持ちだし避難をするということは、自宅に住めない状況であるということです。
基本の備え(3日分の目安):
飲料水・非常食
モバイルバッテリー・手回しラジオ
マスク・救急セット
着替え・タオル・マルチブランケット
貴重品(保険証、現金、身分証のコピー、銀行口座や保険の控え など)
さらに避難所で役立つアイテム:
アイマスク・耳栓・折りたたみスリッパ(床が冷たい・音がうるさい問題)
目隠し用の大判ストールやポンチョ(他人の視線が気になるときの対策)
携帯トイレ・消臭袋(トイレの環境が悪いという声も多数)
歯磨きシート・ウェットティッシュ・衛生用品
小さなおもちゃ・おやつ・子どもが安心できる持ち物
実際によく聞く声
私は実際に避難所に行った経験はありません。避難所では、避難所特有の問題もあるようです。
「体育館の床が冷たくて眠れなかった」
「着替える場所がなく、周りの視線が気になった」
「トイレの衛生状態が悪くて不安だった」
「支援物資は来たけれど、すぐにはもらえなかった」
こうした声を聞くと、やはり“自分と家族を守る備え”は自分で整えておくしかないと痛感します。



“逃げる備え”と“家で生き抜く備え”、どっちも本当に大事なんだよ。



避難所って行けば安心できる場所だと思ってたけど…備えておかないとしんどそうだね。
🏠だからこそ「在宅避難」を前提にしておくのが現実的
避難所は“命を守るための最終手段”です。
一方、在宅避難は「家に安全が保たれている限り、そこで生活を続けるための備え」。
実際に私も、台風での停電・断水を経験した際、ホテルには行かず、自宅で避難生活を送りました。
家に備えがあったからこそ、
・子どもたちは落ち着いて過ごせた
・学校や仕事にも通い続けられた
・“非日常”を“家庭の工夫”で乗り越えることができた
という実感があります。
💡在宅避難の備えでは、こんな視点が大切です:
水・食料を家族の人数×日数分備える(理想は10日分)
トイレ対策は家族の回数×日数で試算
停電時の照明・調理器具・冷暖対策など“生活を続ける”視点で
👉「在宅避難に必要な備え」はこちらの記事で詳しく解説しています:
水のストック方法 → 水の備蓄は何L?階段生活でわかったストックの現実
非常食の実例と備蓄リスト → 家族5人分の非常食ガイド|ムリなく備える7〜10日分の備蓄リスト
トイレの備えと使い方 → 【災害時のトイレ問題】簡易トイレの備え方と快適に使う工夫



避難所に行かなくて済むなら、それがいちばん安心だよね。だから家の中の備えも本気で考えよう。



うん、リュック買っただけじゃダメなんだね〜。家にいるって、ある意味“いちばんリアルな避難”かも!
まとめ|“備えてある”から“一度やってみる”へ
防災リュックを作ったのは素晴らしいこと。ですが、その先の備えがあると、さらに安心できます。
“自宅キャンプ”で実際にやってみることで、「わが家に必要なもの」が明確になります。



めんどくさそうだけど、ポッポが一緒ならできそう!



うん、防災は難しくないよ。“家族で体験”が一番の近道なんだ!
🔗 まだ防災リュックを持っていない方へ:👉防災士監修の防災グッズ44点セット
最初の一歩として、市販の防災リュックから始めてみましょう。
そこから“わが家に合わせた備え”を少しずつ足していくのが安心への近道です。
次の週末は、ぜひ“なんちゃって避難生活”を家族で試してみてくださいね。