外出時の防災|持ち物・徒歩帰宅・職場の備えまで

スマートフォンに「緊急地震速報」が表示されている様子と、背景に高層ビルが立ち並ぶ都市のイラスト

災害は自宅にいるときだけでなく、通勤中や外出先で突然起こることもあります。
そんなときに助けになるのは、普段からの小さな準備です。

「スマホの充電が切れた」「ヒールで歩けない」「帰宅ルートがわからない」――。
こうした不安をなくすだけで、行動力と安心感がぐんと高まります。

この記事では、外出先で被災したときに役立つ持ち物や行動の工夫を、私自身の体験もまじえて紹介します。
今日からすぐにできる対策を、一緒にチェックしてみませんか?

目次

普段の持ち物でできる防災対策

バッグを開ける女性と、防災グッズ(ホイッスル、ペットボトル、地図、モバイルバッテリー)が周囲に浮かぶイラスト
日常のバッグにも、非常時に役立つアイテムを少しずつプラス。ホイッスルや地図、バッテリーが安心感につながります。

外出先で災害に遭ったとき、手元にあるのは普段のバッグだけ。
だからこそ、日常使いのアイテムを防災目線で少しアップデートしておくことが安心につながります。

いつものバッグの中身を点検しよう

スマホや財布だけでは災害時に不安が残ります。
まずは今の持ち物をチェックして「足りないもの」を知ることから始めましょう。

通勤バッグに、普段どんなものを入れていますか?

  • スマホ・財布
  • ハンカチ・ティッシュ
  • 化粧直し道具(リップや鏡など)
  • ペットボトル飲料・のど飴

このバッグでそのまま災害に遭ったとしたら、「足りない」と思うものがたくさん思い浮かびますよね。

まんボ

スマホと財布で、荷物は少ないほうがいいかなって思っていたよ。
災害のことを考えると、それでは足りないよね。

POPPO

とくに、現代社会ではモバイルバッテリーは必須。
災害時にはスマホが使えないと、本当に心細くなるよね。

バッグに入れておきたい防災グッズ

大げさなものをそろえる必要はありません。
小さくて軽いものをいくつか足すだけで、災害時の行動力が変わります。

  1. ハンカチ・ティッシュ・ウェットティッシュ
  2. 消毒液・マスクなどの衛生用品
  3. リップクリーム・ハンドクリーム
  4. 飲用水
  5. チョコレート、飴、ラムネなど
  6. ゴミ袋
  7. モバイルバッテリー
    家族との連絡・情報収集・ライト代わりに。
    軽量&急速充電対応タイプが◎。
    充電回数よりも持ち運ぶ負担が少ない軽いタイプを。
POPPO

ケーブルがなくても使えるので便利!愛用しています。

職場で備える女性の防災アイテム

スーツ姿の女性が職場のロッカーにスニーカーを収納している様子。横に水とスマートフォンも置かれている。
パンプス通勤の人こそ、ロッカーに歩ける靴を備えておこう。帰宅困難時の一歩を守る準備です。

通勤中や勤務先で災害が起きた場合、すぐに自宅へ帰れない「帰宅困難」を想定することが大切です。
特に女性は靴や衣類で動きが制限されがち。職場に置き備えをしておくと安心です。

さらに、踏み抜き防止のインソールを靴にセットしておけば、足元の安全対策としても効果的です。

まんボ

たしかに、ヒール靴やサンダルでは長距離歩くのは難しそうだね。

POPPO

“歩ける靴”を職場にも置いておくのが一番簡単。
ロッカーがあれば、最低限の防災アイテムを入れておこう!

職場に置いておきたい防災グッズリスト

スニーカーや水、ちょっとした着替えなど、ロッカーやデスク下に収まる範囲で備えておくのがおすすめです。

  • 着替え・靴下(泊まり込み対応)
  • 生理用品・常備薬
  • カイロ
  • 飲料水(500ml × 数本)・軽食
  • マスク・小銭(現金)
  • 折りたたみ傘・レインコート
  • 自宅までの地図(紙):スマホが使えないときの命綱
  • ウォーキングシューズ

徒歩で帰宅するための準備と工夫

パンツスーツの女性がスマートフォンで地図を確認しながら会社から自宅まで歩いている様子を描いたイラスト
通勤ルートを実際に歩いて確認しておくと安心。地図アプリでのシミュレーションも効果的です。

交通機関が止まったとき、自宅まで歩いて帰ることを想定する「帰宅困難対策」は欠かせません。
実際の体験から得た工夫を紹介します。

震災経験から学んだ徒歩帰宅の現実

東日本大震災では、多くの人が徒歩で帰宅を余儀なくされました。
そこから見えてきた課題と教訓をお伝えします。

私は東日本大震災を経験して以来、職場は「徒歩で帰宅できる範囲」を意識して選ぶようになりました。

特に子どもが小さい時期は、自宅生活圏に私がいることが何より安心だったので、
「できる限り自宅に戻れる環境を作る」ことを意識してきました。

でも、職場を自由に選べない方も多いですよね。
そんなときは、次のことを確認しておきましょう。

自宅までの徒歩ルート:安全に歩いて帰れる道を知っておくのは本当に大事
途中で立ち寄れる避難所・親戚宅・友人宅:安全に身を寄せられる休息所を知っておくこともまた大切な情報

安全な徒歩ルートを確認しておこう

地図アプリだけでなく、実際に歩いてみることで「時間・危険箇所・休憩場所」が体感できます。

休日などに、スニーカーで一度実際に歩いてみることをおすすめします。

何時間かかるか?

危険な場所はないか?

夜間や悪天候だったらどう感じるか?

これを体感しておくだけで、災害時の不安はぐっと減ります。

電車で15分でも、歩くと2時間以上かかることもざらにあります。
電車で1時間なら…?家族がいて、特に子どもがいる場合は、事前確認が命を守る一歩になります。

POPPO

気候の良い日に、家族で散歩しながら確認も楽しみながらできるよ。
線路の沿線沿いに歩くのがわかりやすい事が多いよ。

靴とインソールで足元を守る

長距離歩行では足のトラブルが命取り。
スニーカーと踏み抜き防止インソールで安全性と快適さを両立させましょう。

まんボ

スニーカーなら何でもいいかな?それともやっぱり特別なおすすめとかもあるの?

POPPO

歩きやすい靴なら基本はOK。長時間歩いても疲れない靴もあるから好みで探してみよう。
POPPOのおすすめは踏み抜き防止インソールだよ。

災害時は、割れたガラスや瓦礫、飛び出た金属片が散乱している可能性があります。
普通の靴底では、貫通して怪我をしてしまう危険も。

ふだんの靴に、踏み抜き防止インソールを入れておくだけで、足元の安全性が大きく変わります

我が家では、子どもの通学靴にもできる限りインソールを入れています
歩いて帰るための備えに、ぜひ取り入れてほしい私の一押しです。

【おすすめ商品リンク:踏み抜き防止インソール】

サイズ調整は各自でできるタイプが多いけれど、硬めの素材なのでカットするときは力が必要です。女性用と男性用の2サイズを購入して、それぞれカットして実際は使用しています。


まとめ|普段の小さな備えが未来を守る

白い鳩キャラクターPOPPOが、水色の丸メガネをかけて、黄色の踏み抜き防止インソールを手に持っている様子
「足元から守ろう」― POPPOも推す、災害時に安全な歩行をサポートするアイテムです。

災害は突然やってきます。
でも、普段のちょっとした備えが、いざというときの大きな安心につながります。

今日、まずはひとつ。

ここまで見直してきたことをふまえて、今日から少しずつ始められる行動をまとめてみました。

バッグに笛をつけてみる

職場のロッカーにスニーカーをおいておく

踏み抜き防止インソールをネットで買ってみる

職場から自宅までの道を確認してみる

POPPO

“安心感”がどこにでもあることが、あなたの心の支えになりますよ!

このブログを書いた人:POPPO
マンション防災ブロガー
タワーマンションで3人育児中。経験と知識を活かして、家族を守る防災情報を発信中!
「ゆるっと備えて、しっかり守る」がモットーです。

ブログ内では、私の分身キャラクター「ナビゲーターPOPPO(白い鳩)」も時々登場します。
読者のみなさんに、防災をもっと身近に感じてもらえたら嬉しいです。
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