「非常食って、1週間そろえるといくらかかるんだろう?」
そう思ったことはありませんか。
備える大切さはわかっていても、家族分となると一気に金額が大きく見えてしまいます。
実際に数字を出してみると、非常食の費用は“想像よりずっと現実的”です。
この記事では、
・大人1人が1週間を過ごすための実際の費用
・都内マンションで一般的な地震保険の年間コスト
この2つをシンプルな数字だけで比べていきます。
「どちらが正しい」という話ではなく、
生活を守るための備えを“自分で判断できる材料”として参考にしていただければ幸いです。
この比較記事でお伝えしたい前提について
非常食の費用と地震保険の費用を並べてご紹介しますが、
どちらかだけを選ぶべき、という意図ではありません。
私自身、火災保険は契約していますし、
万が一に備えて保険も重要だと考えています。
その一方で、保険だけではカバーできない“生活の継続”は非常食でしか守れない
という現実があります。
この記事でお伝えする数字は、次のような前提にそろえています。
非常食の金額は「一般の人が再現できる価格」で計算しています。
・特売の底値
・業務スーパーの不定期価格
・地域差が大きい生鮮食品
こういった“再現性の低い価格”は採用していません。
そのため、
無印良品、久世福商店、コンビニ、ネット通販など
「誰でも同条件で買える」価格を基準にしています。
POPPO安く見せないで再現性があるようにしています。
大人1人「1週間メニュー」の実費まとめ(約1.1万円)
非常時にどれだけの食料を備えればいいのか――
その基準がわかると、備蓄の全体像がぐっとつかみやすくなります。
ここでは、1週間の在宅避難を想定した「目安量」 をまとめました。
1週間のメニューをもとに、朝・昼・夜で実際に必要となるアイテムを紹介しています。
食料の備えは “多すぎても無駄・少なすぎても不安”。
だからこそ、現実的で、家族にとって再現しやすい量 を知っておくことが大切です。
大人1人・1週間の非常食の総額は 約11,000円でした。
この金額がどうやって算出されたのか、メニューと参考価格も提示しています。
非常食1週間メニューの具体例
では、1週間を非常食で過ごすとしたらどんなメニューで過ごせるのでしょうか。
参考までに1週間分を作成してみました。非常食として手軽に揃えやすいもので組み合わせを考えています。
1日目
【朝】ビスケット+スティックコーヒー
【昼】アルファ米(カレー)+スープ+魚肉ソーセージ
【夜】白アルファ米+レトルトカレー+ゼリー
2日目
【朝】お餅(きな粉)+スープ
【昼】アルファ米(ピラフ)+スープ+ナッツ
【夜】白アルファ米+鮭瓶+具沢山スープ+チョコ
3日目
【朝】クラッカー+野菜ジュース
【昼】アルファ米(チキンライス)+スープ+チータラ
【夜】白アルファ米+サバ缶+具沢山スープ+ようかん
4日目
【朝】ビスケット+スープ
【昼】アルファ米(炊き込みご飯)+スープ+じゃがりこ
【夜】白アルファ米+ハンバーグ+ラムネ
5日目
【朝】シリアル+スティックコーヒー
【昼】アルファ米(赤飯)+スープ+うずら卵
【夜】白アルファ米+中華丼+甘納豆
6日目
【朝】お餅(あんこ)+野菜ジュース
【昼】アルファ米(五目ご飯)+スープ+小魚ナッツ
【夜】白アルファ米+スパム缶+フルーツ缶
7日目
【朝】クラッカー+スープ
【昼】アルファ米(わかめご飯)+スープ+ドライフルーツ
【夜】白アルファ米+ハヤシライス+グミ
1週間のメニューを応用して、1か月非常食で乗り切る方法を他の記事で紹介しています。
費用の根拠
朝昼夜とメニューの非常食を購入するといくらになるでしょうか。
アイテム別に単価と購入サイトを以下に紹介していきます。
朝ごはんの内訳
■ 使用アイテムと単価
● ビスケット:241円(8袋)= 1回 約30円
● クラッカー:353円(8袋)= 1回 約45円
● シリアル(フルグラ750g 1188円):
→ 1食50g= 1回 約63円
● お餅(1kg 1000円・20個):
→ 1食2個= 約100円
● あんこ小缶:160円 → 1回 約80円
● きなこ:150円 → 1回 約10円
● 野菜ジュース:1本 約80円
● スティックコーヒー:24本497円 → 1本 約20円
● スープ(クノール粉末):298円(8食)= 約40円
昼ごはんの内訳
■ 使用アイテムと単価
● アルファ米セット(12食)4,292円
→ 1食あたり ≒ 約358円
● スープ
→ 粉末+フリーズドライを半々で
平均 約40〜100円(組み合わせ)
● おつまみ小袋(1袋100円)
→ チータラ/ナッツ/うずら/小魚ナッツ/チョコ等
→ 各100円想定
夜ごはんの内訳
● 白米アルファ米
→ 1食あたり 約300円(一般価格)
● 主菜(ご飯にかける系/パウチ)
→ 平均 350円
(無印良品・久世福・市販パウチの平均値)
● 缶詰(サバ/スパムなど)
→ 平均 200〜600円
● 具沢山スープ(レトルト)
→ 1食 約300〜400円
● 夜のおやつ:約100円
(ゼリー・羊羹・ドライフルーツ等)



好きなものに変えたり、安売りなどで揃えると出費が抑えられるよ。
では、1か月だとどのくらいの費用になる?
非常食を1か月分そろえると「かなり高くなりそう…」と思う方が多いのですが、
実際には “1週間 × 4” という単純計算にはなりません。
1週間=約11,000円は“最大値”としての目安
今回の計算は、
- 無印良品・久世福・コンビニ・ネット通販
- 誰でも同じ条件で買える価格
- 再現性の高いアイテムだけ
を基準にしています。
このため “高く見積もった11,000円” が、まずは 最大値 と考えてOKです。
1か月そのまま4倍にならない理由
1週間メニューの後半は、次のようにコストを下げられます。
- 白米は自宅にある生米を炊く(アルファ米をフルで4週使わない)
- おかずやスープの種類を調整できる
- 家庭なら大容量の缶詰・瓶詰め・パウチをシェアして単価が下がる
➡️ そのため、厳密には「1.1万円 × 4」にはなりません。
関連記事
自宅で調理するときはカセットコンロを利用するのが基本です。
基本の調理の仕方や応用料理などはこちらの記事で紹介しています。
目安:大人1人・1か月は 4.4万円より低くなる
- 最大値として 約4.4万円
- 実際には ここからさらに下がる(白米+大容量を併用するため)
つまり、1か月分の備蓄は “最大でも4.4万円程度” と考えるのが現実的です。
「高い…」と感じる方へ
4.4万円という数字だけを見ると高く感じますが、
- 保存食は1〜5年もつ
- すべてを毎年買い替える必要はない
- ローリングストックで日常食として消費できる
➡️ 年間コストとして考えると、実際の出費はもっと低いです。
「1度そろえたら数年使える」という点を踏まえると、
1か月分の備蓄は “大きな安心を数年分、前払いしている” という感覚に近いかもしれません。
【関連記事】
非常食のローリングストックの記事も紹介しています。
どのように非常食をそろえていくかのヒントになるはずです!
家族人数で考えた場合
非常食を家族全員分そろえるとなると、
「一気に高くなりそう…」という不安もありますよね。
ですが、実際には 単純に「1人 × 家族人数」ではありません。
家庭ならではの“シェア効果”が働くため、想像よりも下がる部分があります。
家族5人の最大値は?
今回の1週間メニューを基準にすると、
5人家族・1ヶ月分は次のような計算になります。
- 1週間:11,000円 × 5人 = 55,000円
- 1か月分:55,000円 × 4 = 220,000円
まずはこの 22万円が“最大値” と考えるのが自然です。
家族ならではの「単価が落ちるポイント」
① 大容量のパウチ・缶詰をシェアできる
1人暮らしだと割高になりやすい
・瓶詰め
・缶詰
・パウチ食品
は、家族なら 1つで複数人がカバーできる ため割安になります。
② 白米は家族単位で炊くと圧倒的に安い
後半2〜3週は、
自宅の生米を炊けばコストが大幅に下がる。
1か月メニューの部分と同じですが、
家族なら炊飯の効率はさらに高くなります。
③ スープ・おやつはまとめ買いで安くなる
・クノール
・フリーズドライのスープ
・ナッツ類
・ゼリー
などは 10個・20個セットの方が単価が下がる 傾向にあります。
結果 → 5人家族でも「22万円より安くなるケースが多い」
目安として
- 最大値:22万円
- 実際:ここから“下がる”
- 理由:シェア・まとめ買い・白米活用 など
➡ “家族は人数が多いほど割安になりやすい” という特徴があります。
地震保険はいくらかかる?
非常食の費用を考えるとき、もう1つ気になるのが「地震保険ってどのくらいかかるの?」という点です。
とくに都内のマンションは、評価額が高く、保険料も全国で最も高い水準になります。
ここでは、
“一般的な都内マンションだと、このくらいが相場です”
という範囲で整理します。(※ 家族人数・間取り・築年数などで細かく変動します。)
非常食と地震保険の費用を比べる前に、
地震保険の金額は、前提条件によって大きく変わる ことをお伝えしておきます。
地震保険は火災保険とセットで加入するもので、
建物の評価額(※購入価格とは別)を基準に計算されます。
一般的な保険会社の無料シミュレーションでは、
建物の保険金額の上限は 1,200 万〜2,000 万円程度 で設定されていることが多く、
この金額を基準にすると、
都内マンションの保険料は
おおよそ 年間 5 万円〜10 万円。
これは、建物の評価額や所在地の地震リスクによって大きく変動します。
また、タワーマンションのように建物価格が高い場合でも、
地震保険の支払い基準(半損/全損)は厳しく、
「購入価格と同額すべてが戻る」という仕組みではありません。
そのため多くの家庭では、
“設定できる上限の範囲で地震保険をかける” という選択になっています。
各家庭で必要となる正確な保険料は、
・家族人数
・専有面積
・建物構造
・築年数
・加入している火災保険の種類
によって変わるため、最終的にはシミュレーションが必須です。
自分のマンションはいくらかかるか気になる方は、参考に比較サイトのリンクがあるので試してみてくださいね。
「掛け捨て保険」と「残る備蓄」は、守るものがそもそも違う
地震保険・火災保険は、万が一の後に生活を立て直すためのもの。
一方で非常食は、“その日から生きていくための”最も基本的な備えです。
保険で家が守られても、
停電・断水・物流停止が続く状況では、食べ物だけは自分で確保しておく必要があります。
では、非常食と保険はどんな違いがあるのでしょうか。
地震保険・火災保険は「お金を守る備え」
- 建物や家財の損害をカバーする
- 掛け捨てなので戻りはない
- 特に地震保険は支払い基準が厳しく、補償額が限定的なことが多い
- しかし生活再建には欠かせない
非常食は「生活を守る備え」
- お金ではなく“生活そのもの”を守る
- 手元に残る(消費しながら入れ替えできる)
- 保存期間が1〜5年で、すべて毎年買い替える必要はない
- 災害時に「今すぐ必要なもの」を満たしてくれる
どちらが必要? → どちらも必要。でも役割が違う。
家を守るのは保険。
家族の命と生活を守るのは非常食。
比べるための比較ではなく、
“どちらも非常時の保険” としてセットで考えるとイメージがつかみやすくなります。
まとめ:非常食は「命をつなぐ保険」
火災保険・地震保険は必要。
そして、非常食もまた必要。
役割は違っていても、どちらも“非常時に困らないための備え”です。
せっかく保険に加入しているなら、
その価値を最大限にするためにも、最低限の食料備蓄を整えておくことが大きな安心につながります。
まとめ
非常食の費用は、数字だけ見ると一瞬「高いかな?」と感じるかもしれません。
でも、実際には1週間で約1.1万円。
保存期間は長く、ローリングストックもできるため、
“毎年まるごと消える出費”ではありません。
一方で、保険はお金で生活再建を支えるための備え。
非常食は、災害直後の「生活を途切れさせない」ための備え。
役割が違うからこそ、どちらも欠かせません。
- 保険=家のための安心
- 非常食=家族の命をつなぐ安心
どちらも “万が一のための保険”。
そして、どちらか片方で十分というものでもありません。
まずは3日、次に1週間へ。
あなたのペースで整えていけば、家族を守る備えは着実に形になります。























