災害時の食事といえば、ごはんや缶詰を思い浮かべる人が多いかもしれません。
でも、いざ食べ続けてみると「なんだか物足りない…」と感じる瞬間がやってきます。
そんなときに頼りになるのが、“スープ”という存在です。
お湯を注ぐだけで手間いらず、体も心もほっと温まり、塩分や水分も自然に補給できます。
主食に添えるだけで満足感がぐんとアップし、飽きのこない食事にもつながります。
ただ、「どれをどれだけ用意すればいいの?」と悩む人も多いはず。
そこで今回は、非常時にあると心強いスープの選び方と揃え方のヒントを紹介します。
災害時こそスープが役立つ!1週間メニューで見る活用例
災害時、「スープより他のものが重要」と思っていませんか?
でも実は、スープは“飲み物”ではなく“食事の一部”として大活躍します。
手軽にお湯を注ぐだけで温かい一品が増え、満足感も栄養もアップ。
パンやクラッカー、おにぎりだけの食事がぐっと食べやすくなります。
「どんな場面で役立つの?」「どれくらい必要?」と迷う人も多いので、
まずは実際の1週間メニューを見てみましょう。
スープがあると、非常食のバリエーションがここまで広がるんです。
▶ 実際の1週間非常食メニューはこちら(アコーディオンになっているので確認できます)
1週間の非常食メニュー(大人1人・在宅避難モデル)
1日目
【朝】ビスケット+スティックコーヒー
【昼】アルファ米(カレー)+スープ+魚肉ソーセージ
【夜】白アルファ米+レトルトカレー+ゼリー
2日目
【朝】お餅(きな粉)+スープ
【昼】アルファ米(ピラフ)+スープ+ナッツ
【夜】白アルファ米+鮭瓶+具沢山スープ+チョコ
3日目
【朝】クラッカー+野菜ジュース
【昼】アルファ米(チキンライス)+スープ+チータラ
【夜】白アルファ米+サバ缶+具沢山スープ+ようかん
4日目
【朝】ビスケット+スープ
【昼】アルファ米(炊き込みご飯)+スープ+じゃがりこ
【夜】白アルファ米+ハンバーグ+ラムネ
5日目
【朝】シリアル+スティックコーヒー
【昼】アルファ米(赤飯)+スープ+うずら卵
【夜】白アルファ米+中華丼+甘納豆
6日目
【朝】お餅(あんこ)+野菜ジュース
【昼】アルファ米(五目ご飯)+スープ+小魚ナッツ
【夜】白アルファ米+スパム缶+フルーツ缶
7日目
【朝】クラッカー+スープ
【昼】アルファ米(わかめご飯)+スープ+ドライフルーツ
【夜】白アルファ米+ハヤシライス+グミ
💡 ポイント:
- 朝食・昼食のスープは「お湯を注ぐだけ」のカップスープ系・即席みそ汁系が中心です。
- 夕食の「具沢山スープ」は、おかずとして成立するパウチタイプを想定しています。
- スープは1週間で合計 10回前後 登場。特に昼食での登場頻度が高く、「主食+スープ+一品」でバランスを整えます。
スープの種類と特徴まとめ
非常時に役立つスープとひと口に言っても、実はいろんなタイプがあります。
価格・手軽さ・保存性・栄養バランスなど、それぞれに強みがあるんです。
「どれをどのくらい備えるか」を考えるうえで特徴を知っておくことは大切。
ここでは、実際に防災ママの私が備えているスープをもとに、タイプ別の特徴と使い分け方をまとめました。
好みや家族構成に合わせて、組み合わせを考えるとぐっと備えやすくなりますよ。
スープの種類と特徴(防災ママのおすすめ)
① パウダータイプ(粉末スープ)
- 最も手軽で安価。1食あたり約50〜80円。
- お湯を注ぐだけで完成。火を使わずに調理できる。
- 味の種類が豊富で飽きにくく、軽量・省スペース。
- 具は少なめで、栄養補給というより「一品追加」として使うのに向く。
② フリーズドライタイプ
- 具沢山で栄養バランスが良く、満足度が高い。
- 湯を注ぐだけで本格的な味に。お味噌汁・豚汁・ミネストローネなど種類も豊富。
- 1食あたり約100〜150円とやや高めだが、非常時でも「ちゃんとした食事」になる。
- 賞味期限は約1〜2年で、備蓄ローテーションしやすい。
③ パウチタイプ(レトルト系スープ)
- 一品で「主菜級」になるほど具沢山。
- 湯煎や加熱が必要。非常時ならそのままでも食べられる。
- 1食300円前後と高めなので、「週1〜2回のごちそう枠」として活用が◎。
- 消費期限は約1年で、ローリングストックも可能。
④ 缶詰タイプ
- 賞味期限は長く、備蓄性は高い。
- ただし、開封後の保存や鍋・食器が必要なものが多く、マンション防災には不向き。
- 普段使いの延長で使いたい人や長期備蓄を優先したい人向け。
パウダー系とフリーズドライ系の違いと特徴
同じ「お湯を注ぐだけのスープ」でも、実は中身の作り方はまったく違います。
それぞれに強みがあるので、特徴を知っておくと自分の家庭に合った備え方が見えてきます。
製法と特徴のちがい(ざっくり比較)
| 種類 | 製法 | 特徴 |
|---|---|---|
| パウダー系 | 材料を煮込んで乾燥・粉末化したもの | ・軽くて省スペース、コスパも◎ ・味の種類が豊富・具は少なめ ・満足感は控えめ |
| フリーズドライ系 | 材料を凍結→真空乾燥(昇華乾燥)させて水分を抜く | ・風味・食感がそのまま ・具材感があり満足度が高い ・価格はやや高め |
まとめ
- パウダー系は「とにかく手軽・安く・種類が多い」タイプ。普段使い感覚で備えられます。
- フリーズドライ系は「具もしっかり、味の満足度が高い」タイプ。食べごたえがほしい日におすすめ。
どちらか一方に絞る必要はありません。
たとえば「朝はパウダー系でサッと済ませて、夜はフリーズドライで満足感を」というように、シーン別で使い分けると飽きずに続けられます。
クノールのパウダー系スープ
「定番こそ安心の味」
オニオン・ポタージュ・コーンクリームなどの定番はもちろん、かぼちゃスープやチーズクリームスープのようなちょっと変わり種も人気。
どれも外れがなく、“全部そろえたくなる”安定感があります。
お湯を注ぐだけで完成する手軽さは、防災時にも日常のランチにも大活躍です。
無印良品のミネストローネ
「おかずにもなる満足スープ」
我が家では、お弁当の汁物や私の“ラクしたいランチ”によく登場。
具材がしっかりしていて、“スープ”というより“軽いおかず”のような存在です。
ご飯と合わせてリゾット風にしたり、チーズや卵を足してボリュームアップすれば、非常時でも満足感のある一品に。
天野フーズのフリーズドライ
「海外旅行にも持って行きたい、日本の味。」
種類の多さと具材の存在感が魅力で、味も本格派。
年配の方でも“ちゃんとした味噌汁”として満足できるレベルです。
「海外に行く時、ふと“日本の味”が恋しくなる」——そんな時にも、軽くてかさばらない天野のフリーズドライは大活躍。
お湯さえあればどこでもほっとする味が楽しめます。
非常時だけでなく、旅先や職場ランチの“お守り”スープとしてもおすすめです。
具沢山スープを“おかず”として活用する方法
非常時の「スープ」は、単なる汁物だけではありません。
具がしっかり入った“おかずスープ”なら、ごはんと組み合わせるだけで一食が完成します。
カレーや中華丼と同じ「主菜枠」として考えると、食事の満足度がぐっと上がりますよ。
意外と種類も多いので、スーパーでお気に入りを探してみるのもおすすめです。
「おかずパウチ」の使い方はこちら → ご飯にかける系・レトルトパウチ活用術
パウチ系スープの特徴と備え方
具沢山スープは、「おかず」として数えるのが正解。
非常時でも“ちゃんとした食事”をとりたい時に、心と体の満足感を支えてくれる一品です。
パウチ系スープのここがポイント
- 「食事の主菜」にもなるボリューム感
野菜・肉・豆など具がしっかり入っていて、スープというより“おかずスープ”。 - 温めるだけで完成
湯せんや鍋で数分。疲れていても簡単に準備できるのが魅力です。 - 備蓄は“1人あたり週1〜2食”が目安
10食すべてをパウチで揃えるのは大変。「特別枠」として週1〜2回に取り入れるのが現実的です。 - カレーや中華丼と同じカテゴリー
“主菜”として考えれば、レトルトおかずと同じ扱いでOK。ご飯と合わせて1食が完成します。
どれも「スープ」というより、ご飯と合わせて“主菜”になる一品。
非常時でも“食べる喜び”を感じられるので、ストックしておくのがおすすめです。
備えるときのポイント
- スーパーやコンビニで買える身近な商品が中心。入手しやすさ=続けやすさです。
- 味のバリエーションをバランスよく。飽きずに食べ続けられます。
- 1人あたり月に6〜8程度が目安。家族が多ければまとめ買いしても◎。
- 食べ慣れた味を中心に揃えると、非常時でも安心感が違います。
中身レビューで具の量をチェック!
実際に開封してみると、「どのくらい具が入っているの?」「食事として満足できる?」が気になりますよね。
そこで、備蓄におすすめの3種類を実際に購入・試してみました!
① 参鶏湯(サムゲタン)

「これ、本当にスープ?」と思うほど具がたっぷり。
本場の参鶏湯とは少し違いますが、ほぐした鶏肉と米が入っています。
そのままでもトロッとしたおかゆ風。
ご飯を入れて、春雨を足してボリュームアップも簡単。
- 満足度:主菜クラス(ご飯と合わせて一食完成)
- 想定シーン:疲れた日/体調が不安な日
- アレンジ:ご飯IN、卵IN、ネギ少々
塩気も程よく、なんだかホッとする味付けです。老若男女間違いなく食べられるスープです。
② 豆の具沢山スープ(クノール:オニオングラタン風)

豆と野菜がゴロッと入ってレトルトとは思えない具材感。
パンにもご飯にも合い、昼の「あと一品」に最適。
チーズをのせてトースターで焼くとグラタン風に。
- 満足度:おかず寄りの副菜〜軽い主菜
- 想定シーン:パンと朝食/在宅避難のランチ
- アレンジ:チーズON/黒胡椒/クルトン追加
オニオンスープらしく玉ねぎの甘さがしっかりと伝わってきます。お豆もほくほくです。
③ ポトフ(具ゴロゴロ系)

大きめカットの野菜とソーセージで満腹感がしっかり。
温めるだけで一品料理に。パンを添えるだけで夕食が完成します。
- 満足度:主菜クラス
- 想定シーン:疲れた日の時短夕食
- アレンジ:冷凍ブロッコリー追加/黒胡椒/粒マスタード
開封してカップに移すと結構な野菜のボリュームにびっくりです。今日は野菜足りないなって思う日にも!
備えるときの注意点と工夫
非常時のスープは「あると安心」だけで終わらせず、使える状態で備えることが大切です。
ここでは、実際に使うときに役立つポイントをまとめました。
① お湯と燃料は“前提条件”
スープはお湯がなければ使えません。
カセットコンロとボンベは「1人あたり1週間で約3本」が目安です。
家族4人なら12本ほど備えておくと安心。
※煮炊き・湯せん・飲み物の湯沸かしなど、用途が重なることを考えると多めのストックが◎
② 使い捨て食器は“水の代わり”
水が貴重な非常時は、食器洗いが大きな負担になります。
以下を目安に備えておくと安心です:
- 紙コップ(約30〜50個)
- 紙皿(20〜30枚)
- 割り箸・スプーン・フォーク(各20〜30本)
- ラップ(大1本)
紙コップではなく、マグカップなど使用する場合
→ 使用後は少量の水ですすぐか、ウェットティッシュで拭き取りましょう。
③ 具材を足して“食事”に格上げ
スープはそのまま飲むだけでなく、具材を足すことで立派なおかずになります。
おすすめの乾燥食材はこちら:
- 乾燥わかめ
- 乾燥野菜ミックス
- 味噌汁の具(豆腐・油揚げなど)
- 乾燥きのこ(しいたけ・しめじ)
- 寒天・春雨
POPPO特に食物繊維が不足しやすい非常時には、乾燥野菜やきのこ類が強い味方だよ!
④ 普段の「ちょい足し」にも活用OK
備えたスープ食材は、普段の食事でも使って“回す”のが一番。
乾燥具材を足せば、忙しい日のランチやお弁当の“ちょい足し”にも活躍します。
食べながら使っていけば、賞味期限の管理もぐっとラクになりますよ。



スープは“飲み物”ではなく、“食事の一部”と考えるのがコツ。
しっかり準備しておけば、非常時でも「満足感のある一杯」に!
まとめ:スープは“飲み物”ではなく「食事の一部」
非常時のスープは、ただ温まるだけの“汁もの”ではありません。
主食と組み合わせて食事を支える大切な存在です。
上手に活用すれば、栄養も満足感もぐっとアップします。
スープ備蓄のポイント
- パウダー・フリーズドライは計10食程度が目安
→ 1週間分として朝・昼に取り入れやすく、期限も1年前後と長めです。 - 具沢山パウチ系は「おかず枠」として1人6〜7食ほどあると安心
→ カレーや丼の仲間として活用し、主菜の一部として考えましょう。 - 乾燥わかめ・乾燥野菜・寒天などを足せば、満足度も栄養価もアップ
→ 普段使いにも便利な“+1アイテム”です。
お湯・燃料・食器の注意点
- スープ用のお湯だけなら、1人あたり3〜4本のカセットボンベが目安
→ ただし湯煎調理・ポリ袋調理などを行う場合はさらに多く必要になります。
→ 詳しい燃料計算や使い方はこちら(→ 内部リンク) - 紙コップや使い捨て容器を多めに用意しておくと、洗い物が不要で衛生的です。
- 使用後は少量の水ですすぐ、またはアルコールウェットで拭き取る工夫を。
スープを「使いこなす」コツ
- まずは10種類ほど試してみて、家族に好評なものを多めに備蓄
- 普段からお弁当やランチの“ちょい足し”に使うと、非常時にも迷いません
- 「これは我が家の定番」と言えるスープを決めておくと、備蓄管理もぐっと楽になります
もっと全体の流れを知りたい方は、1ヶ月の具体的な非常食プランをまとめたこちらの記事へどうぞ👇
→ 【保存版】1ヶ月の非常食メニューと備え方ガイド









